矯正歯科について 歯科矯正治療とは、一般的には悪い歯並びをきれいに治す治療です。しかし、当院ではただ、歯並びの美容的な改善をするだけではなく、発音障害を改善すること、前歯で食べ物をしっかりとかみ切ることや奥歯で食べ物を噛み砕くこと、全身とかみ合わせのバランスを調整すること、歯並びを改善することにより歯の清掃性を良くして、歯や歯茎の寿命を延ばすという予防的な効果もあります。さらに、成長期のお子さまには、顎、顔の適切な成長発育を促す効果もあります。矯正治療とは、数多くの治療効果をもちあわせる重要な歯科治療の一分野です。 ●矯正治療には、以下の大きな3つの治療効果があります。 1.審美性の向上 A.歯並びの改善 歯並びがきれいになり、笑顔に自信が出来ます。 B.プロファイルの改善 前歯の位置を後退させたことにより、口元の緊張が解けて、より自然で美しい横顔になりました。 2.咬みあわせの改善 矯正治療は、審美的効果とともにかみ合わせを改善する効果があります。 よいかみ合わせの条件 1. 上下顎の歯が、適正な位置関係ですべてかみ合っていること。 2. 上下顎の歯が安定してかみ合っている際、同時に顎関節の位置も安定していること。 3. 全身の姿勢、バランスと、かみ合わせが調和していること。 矯正治療をおこなううえで、かみ合わせを考えてゆくことは非常に大切なことです。かみ合わせが悪いことから、歯への悪影響だけではなく、顔がゆがんだり、頭痛、肩凝りなど全身の健康状態にもかかわってくることがあります。 3.虫歯・歯槽膿漏の進行の抑制及びリスクの低下 歯を失う2大病因は、虫歯と歯槽膿漏であるということがわかっています。またこの2大疾患の原因は、歯や歯茎の間に入り込むプラークであることもわかっています。 プラークは、単なる歯についた汚れではなく細菌の塊で、その細菌の出す毒素や酸により、歯周病、虫歯が進行してゆきます。矯正治療によって歯並びを正しくすると、歯の間にプラークが付きにくくなり、かつ清掃をしやすい状態になります。 日本歯科医師会では、8020運動(80歳で20本以上の歯を残すキャンペーン)を推進しておりますが、80歳で20本以上の歯が残っている人の殆どは、歯並びのよいケースであるという報告がされております。現在、日本人の平均寿命は、80歳をこえておりますが、人生のクオリティーを維持、向上される意味でも、いつまでもご自分の歯を使って食事ができるようになりたいものです。 |